鹿児島県の薩摩半島は、
見どころが多い絶好のドライブコースです。
私は、特に開聞岳や池田湖の周辺が好きです。
その中に、鰻池(うなぎいけ)があります。
幹線道路から奥に入った所で、
回りを山に囲まれた静かな池です。

鰻池の畔には鰻温泉があります。
この鰻池には、
あの西郷隆盛が逗留した、
鰻温泉があることで有名なのです。
鹿児島県指宿市の鰻池(うなぎいけ)には西郷隆盛が逗留した温泉があります。
鰻池は、直径が1.3Kmの、
ほぼ丸い形をした火口湖です。
近くにある池田湖と同じ時期にできました。
周囲を火口のふちであった、
高い所では200m近くもある崖で、
囲まれた地形になっています。

回りの高い山は火口のふちの部分です。
湖畔には鰻温泉があり、
地区の人々は、蒸気が噴出する場所に、
「スメ」と呼ばれる蒸し器を設置して、
日常の炊事に利用しています。

噴気孔には自然の蒸し器・スメがある。
集落の入口に案内板があります。
鰻池が見えてきて、そのまま進むと、
小さな鰻池の集落に着きます。
集落の入口には案内板が立っています。
案内板には、
鰻池の見どころが書いてあります。
散策する前に参考にどうぞ。

鰻集落の入口には案内板が。
それによると、
西郷隆盛が狩猟と温泉を楽しみ、
逗留した場所の紹介であったり。
温泉の蒸気が噴出する自然のかまど・
「スメ」の説明があります。
「男はつらいよ」のロケもありました。
それとここの鰻地区は、「男はつらいよ」の、
ロケ地にもなったことが、
書いてありましたよ。

今日も静かな湖面を見せていました。
映画は、第34作目の、
「寅次郎真実一路」です。
ひなびた温泉地の一コマに、
鰻池温泉の雰囲気があったのでしょうね。
西郷隆盛のゆかりの温泉。
西郷隆盛は、
明治維新後に征韓論に破れて、
鹿児島に帰ってきています。
それから、しばらくの間に、
鹿児島県内の各地を訪れています。
目的は、狩猟と温泉を楽しむためです。
鰻池にも、従者と猟犬を連れて、
好きな狩猟と温泉のためにやってきます。

西郷隆盛は県内各地の温泉を訪ねました。
逗留した場所には、西郷さんが。
鰻池で逗留した家の庭には、
西郷南州先生逗留の記念碑があります。
可愛らしい西郷どんの像も立っています。
ここでは、
毎日、狩猟に出かけて、
その後は鰻温泉を楽しんでいたようです。
西南戦争に突入するまでの、
西郷どんの楽しいひと時を、
この鰻池でも過ごしているのです。

西郷どん狩猟や温泉を楽しみました。
時代は風雲急を告げる。
そんな鰻温泉で過ごす西郷さんに、
ある日、来客があります。
佐賀の乱に敗れた江藤新平です。
江藤新平は、援軍を求めて、
鰻温泉に西郷どんを訪ねて来たのです。
西郷どんはこの要請を丁重に断ります。
この時期は、日本各地で、
明治政府に対する士族の反乱が続いていました。
やがて西郷どんも西南戦争に突入します。
今は、のどかなこの鰻温泉で、
そうした西郷どんの話しを聞くと、
風雲急を告げる歴史の1ページを感じました。

鰻池の温泉は西郷どんのゆかりの地。
集落には湯けむりが立ちます。
鰻地区の集落には噴気孔があり、
噴気孔から温泉の湯けむりが立ちます。
そこには「スメ」と呼ばれるかまどがあります。

スメは今でも鰻地区の煮炊きのかまど。
地域の人々は、このスメから吹き出す、
温泉の蒸気で毎日の煮炊きをするのです。
自然のエネルギーを使う省エネですね。
このスメは集落のあちこちにあるので、
昔からみんなに利用されてきたのでしょう。
スメの湯気と硫黄の臭いが、
鰻地区の昔から変わらぬ情景に、
溶け込んでいるように感じました。

スメは鰻地区の情景に溶け込んでいます。
鰻池でまったりと過ごすのもありかな。
鰻温泉には、区営の公衆浴場があります。
今回は入りませんでしたが、
少し熱めの銭湯料金はなんと200円です。
西郷どんにゆかりの温泉です。
時間があればゆったり浸かってみたいです。
時間がゆったりと流れる、
鰻地区の集落を散策するもありです。
あなたも鰻池と鰻温泉で、
まったりとした時間を過ごしてみませんか。
鰻池(鰻温泉)・区営鰻温泉
鹿児島県指宿市山川成川6517
電話 0993-35-0814
営業 8:00~20:00(受付終了19:30)
料金 大人(中学生以上)200円小学生100円
定休日 毎月第1月曜日
駐車場 20台(無料)
・JR山川駅より車で15分
・鹿児島市から指宿市経由で車で約60分
指宿方面からは国道226号線の、
「鰻池入口」交差点を右折。
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鹿児島まち歩き 街案内をご覧ください。