鹿児島県の西側の海岸線は、
県内有数の景勝地です。
その美しい海岸線を走るのが、
肥薩おれんじ鉄道です。
ほとんどが無人駅ですが、
その中の薩摩高城駅に寄ってきました。
薩摩高城は(さつまたき)と読みます。
鹿児島県薩摩川内市湯田にある薩摩高城駅に豪華列車のななつ星IN九州が停車します。
薩摩高城駅は、
国道3号線沿いにあります。
国道からは下に降りていきます。
広くはありませんが、
駅の駐車場に車を停めて、
ホームに出てみました。
何もない無人駅ですが、
観光列車おれんじ食堂が、
停車すようになってから注目されました。
ななつ星IN九州まで停まります。
さらに2016年からは、
JR九州の豪華列車ななつ星IN九州が、
停車するようになりました。
JR九州のななつ星は、
肥薩おれんじ鉄道の路線を借りて、
景色の美しい路線を走ります。
そのななつ星が、
毎週木曜日だけではありますが、
停車するのです。
無人駅で何もないのに。
薩摩高城駅は無人駅で、
駅の周りにも何もありません。
あるのは防砂林だけです。
海からの砂が、
線路に堆積しないように、
防砂林が設けられています。
でもその防砂林の向こうに、
おれんじ食堂ななつ星IN九州が、
停車する理由がありました。
そこには絶景が広がっていました。
薩摩高城駅から海へと続く、
防砂林には、散策出来る道が、
整備されています。
この道は、
おれんじ鉄道の職員や、
地元の方が整備したそうです。
その道をすすむと、
海の絶景が広がっていました。
そうかこの景色が停車の理由でした。
湯田川の河口に広がる景色。
海の絶景と言っても、
あまり見たことがないものでした。
手前には、
近くを流れる湯田川の、
河口の砂浜が広がります。
そして入り江の海があり、
その向こうには岬と、
雄大な東シナ海で作った景色です。
放ちの鐘を鳴らしました。
放ちの鐘がありました。
これは念じてたたけば、
今までの悪い事を解き放つ鐘です。
この地に残る、
菅原道真公の下げ潮伝説による、
言い伝えから来ているそうです。
道真公の下げ潮伝説とは。
左遷された大宰府から、
身の危険を感じた道真公は、
湯田川河口に船で逃れます。
そこで鈴を鳴らすと、
たちまち潮が引き、
船が沖に流れ消えてしまいます。
その時に自分の放し事までも、
一緒に持っていったそうです。
身軽になった道真公は、
山を越えた藤川の地(藤川天神)で、
余生を過ごしたという伝説です。
ハートロックはパワースポット。
また対岸の岩壁には、
「ハートロック」と呼ばれる、
ハート型に造形された岩肌があります。
季節や時間によって、
見えたり見えなかったりする、
幻のハートロックです。
ハート型の穴がある、
ロックオンスペースから、
念じると見えるかもしれません。
ハートロックは、
愛情運や恋愛運を叶えてくれる、
パワースポットなのです。
薩摩高城駅は楽しい駅でした。
薩摩高城駅は、
構内に海がある珍しい駅でした。
海と河口の景色を楽しんできました。
その海には、
菅原道真公の伝説が残り、
パワースポットもありました。
次回も近くに来たら、
立寄ってみたくなる駅でした。
西郷隆盛の愛好の湯である、
川内高城温泉がありますよ。
薩摩高城(さつまたき)駅
鹿児島県薩摩川内市湯田町
肥薩おれんじ鉄道の無人駅
駅舎はないけど駐車場あり。
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鹿児島まち歩き 街案内をご覧ください。