今日は鹿児島県の薩摩川内市の、
湯田町という山あいの町に来ています。
ここには県内で最古の温泉があります。
温泉名は、川内高城温泉です。
(せんだいたき温泉と読みます。)
川内高城温泉は、
あの西郷隆盛の愛好の湯として、
知られているのですよ。
川内高城(たき)温泉は西郷隆盛が愛した県内最古の湯
私は、鹿児島市に在住しています。
今日は、阿久根にある、
両親と御先祖様の墓参りに行ってきました。
阿久根からの帰路、
西方にある人形岩を見学して、
西方から国道3号線を左に折れました。
ここから山あいの道を走る事15分、
途中の宮司バス停を曲がると、
川内高城温泉に着きます。
西郷隆盛が愛好した温泉です。
この川内高城温泉は、
西郷隆盛が愛好した湯として有名です。
西郷どんは狩猟と温泉が好きで、
ここ川内高城温泉にも、
しばらく逗留していたそうです。
まさに昭和の街並みです。
川内高城温泉は、
山あいの一本道の両側に、
温泉宿があるひなびた町です。
歩いてもすぐに町はずれに、
出るほどの小さな温泉町です。
まるで昭和の時代に戻ったような
レトロな雰囲気が漂っていますよ。
駐車場は、町はずれにあります。
駐車場は温泉宿の、
専用駐車場だけが目立ちます。
なかなか一般の駐車場が見つかりません。
一般の駐車場を探していると、
すぐに町外れになりました。
するとありました。
ゲートボール場があり、
その横に市営の駐車場がありました。
駐車場は無料でした。
共同湯は西郷どんの愛好の湯。
せっかくですので、
ゆっくりと温泉に入りたいなあ。
それも地元の共同浴場なんかがいいな。
すると共同湯の看板がありました。
ここも西郷どんの愛好の湯とのこと。
西郷どんは共同湯に入って、
地元の方々との交流を楽しまれたそうです。
気取らない性格は西郷どんらしいです。
なんともレトロな共同湯です。
共同湯の入口にいた、
お風呂番のおばあさんが、
迎えてくれました。
おばあちゃんの話では、
高城温泉は昔から湯治場だったようで、
農閑期はそれは賑ったそうです。
共同湯の古い建物と、
おばあちゃんの話で、一気に、
レトロ感でいっぱいになりました。
廊下の雰囲気がなんとも言えません。
入浴料は200円です。
地元の方は100円でした。
この安さが良いですよね。
安いと言えども、
高城温泉は、平成2年には、
「日本の名湯100選」にも選ばれました。
廊下の突き当りが男湯です。
これまたなんともレトロな雰囲気です。
壁には西郷どんの絵がありました。
脱衣所とお風呂が一緒でした。
共同湯に入ると、
すぐに脱衣所の棚がありました。
お風呂との間は衝立の板があるだけです。
一段下がったところに浴槽があります。
浴槽や周りの床はタイル貼りです。
浴槽は仕切られて温度が違いました。
お湯に浸かると気持ちいい。
泉質は単純硫黄泉で無色透明です。
少しつるっとした感じです。
西郷どんと同じ湯船に入りました。
その昔、西郷どんも、
この湯に入ったかと思うと、
何かいいですね。
日頃のストレスを忘れるようです。
特にこんなひなびた高城温泉の、
レトロな浴槽ではなおさらです。
西郷どんと言えども、
ストレスがあたのかななんて、
西郷どんに思いを馳せました。
敬天愛人の西郷どん。
西郷どんが高城温泉に来た時は、
征韓論で破れて、
鹿児島に下野していた頃です。
明治維新を成し遂げましたが、
新政府での意見の違いに、
嫌気がさして鹿児島に帰ってきました。
鹿児島に帰ってからは、
県内各地の山中に入っては狩猟を楽しみ、
温泉では地元民と交流していたのです。
まさに敬天愛人の西郷どんが、
やがて始まる西南戦争までの、
心やすまる日々だったのでしょうね。
川内高城温泉にまた来たい。
今日は西郷どんの、
愛好の湯として知られる、
川内高城温泉に行ってきました。
鹿児島県で最も古い、
山あいの湯治場であった、
温泉には昭和の香りが残っていました。
そのひなびた温泉の雰囲気に、
何故かこころが落ち着きました。
また訪れてみたい温泉になりました。
西郷さんが訪れた愛好の温泉は、
こちらで紹介しています。
川内高城温泉
鹿児島県薩摩川内市湯田町6763
問合せ 0996-25-4700
(薩摩川内市観光物産協会)
駐車場 無料駐車場あり
入浴料 200円~350円
・JR川内駅国道3号、県道340号線を
経由して車で35分
・JR川内駅からバスで約40分
(川内高城温泉経由、阿久根行き)
・JR西方駅から車で15分バス20分
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