今日は鹿児島県北部の出水市にある、
古くて新しい神社に行ってきました。
出水市の中でも、
熊本県との県境の町、
米ノ津に鎮座する加紫久利神社です。
加紫久利神社でパワースポットの御朱印
加紫久利神社が創始された年は不明ですが、
延喜式神名帳
(えんぎしきじんみょうちょう)には、
薩摩二ノ宮として記載があります。
延喜式神名帳は、
延長5年(927年)にまとめられた、
官社に指定された全国の神社リストです。
ずいぶんと昔から、
この地に鎮座していた、
歴史ある神社だったのですね。
新しい社殿に歴史を感じました。
境内に入ると手水舎があります。
龍の口から出るみずで、
作法通りに手と口をそそぎました。
そして社殿の前に立ち、
二礼二拍手一礼で参拝をいたしました。
平成元年に改築されたという、
加紫久利神社の社殿は、
新しい造りの中に歴史を感じました。
島津氏の崇敬を受けました。
加紫久利神社は歴史があったことから、
薩摩藩主、島津氏の、
崇敬(すうけい)も厚かったのです。
しかし、明治の西南戦争の戦火で、
社殿や歴代の宝物も、
ほとんど焼失してしまいました。
現在の社殿は、地元有志の寄付により、
昭和36年に再建されて、
平成元年に改築されたものです。
社務所にて御朱印を頂きました。
社殿の横にあった、
社務所にて御朱印を頂くことにしました。
宮司さんに書いていただきました。
御朱印ができるのを待っている間に、
神道についてのパンフや、
神社で行われる行事予定を見ていました。
それらをみると、
加紫久利神社が地域の人々に溶け込み、
折々に精神的な拠り所に、
なっていることを感じました。
とてもシンプルな御朱印ですが。
加紫久利神社の御朱印は、
神社の印が一つだけの、
とてもシンプルなものでした。
江戸時代力士・出水川の灯ろうがありました。
境内には珍しい灯ろうがありました。
出水川石灯ろうと言います。
出水川は米ノ津出身の江戸時代の力士です。
出水川は江戸相撲で関脇で活躍中でしたが、
どうしても勝てない巨漢達ケ関に勝とうと、
故郷の加紫久利神社に断食祈願します。
すると出水川は、神のお告げ通りに、
取り組むと勝つことができました。
そのお礼にこの灯ろうを寄進しました。
五十羅漢さんにも参拝しました。
かわいい羅漢(らかん)さんもいました。
米ノ津在住の陶工の方が、
この五十の羅漢さんを奉納されました。
羅漢さんとは仏様として崇敬され、
衆生の人々をお救い下されます。
十六羅漢とか五百羅漢とか呼ばれます。
病気予防や健康増進に、
不思議な霊力をお授けくださいます。
羅漢さんにもコロナ退散をお願いしました。
長い参道の石垣に歴史あり。
加紫久利神社の参道は、
社殿までが長く、所々にある石垣が、
その歴史を感じさせます。
その参道を進むと、
背後の加紫久利山の緑の下に、
鳥居と社殿が見えます。
その時に、
参道の周辺を包む自然の空気感と、
参道の石垣から、
神社のもつ歴史を感じました。
私だけのパワースポット。
加紫久利神社を、
パワースポットと言ったのは、
この参道で受けた感じからです。
ちまたで云われるパワースポットは、
縁結びや商売繁盛に、
ご利益があるなんて多いですよね。
加紫久利神社にも、
もちろんそのようなパワーも、
あるとは思いますけど。
でも私が参道で受けたものは、
神社も含めた周辺から出るパワーで、
いわば私だけのパワースポットなのです。
今日は、鹿児島県出水市にある、
加紫久利神社で参拝しました。
そして素敵な御朱印を頂いてきました。
あの篤姫も参拝したと云われる、
米ノ津天満宮も鎮座します。
加紫久利(かしくり)神社
鹿児島県出水市下鯖町1272
電話 0996-67-2800
駐車 駐車場有
肥薩おれんじ鉄道
「米ノ津駅」より車で約10分
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