鹿児島県の薩摩川内市にある、
医王山(いおうざん)泰平寺(たいへいじ)
泰平寺は薩摩にとって、
とても歴史的な出来事がありました。
また泰平寺に伝わる塩大黒天様も紹介します。
泰平寺の御朱印と日本むかし話の塩大黒天を紹介
泰平寺は、
鹿児島にとっては、
とても重要なお寺なんですよ。
なぜかと言いますと、
泰平寺であったある事件が、
当時の薩摩藩の運命を、
大きく左右したからです。
島津義久の和睦(わぼく)
大きな事件とは、
当時の藩主・島津義久が結んだ、
豊臣秀吉との和睦(わぼく)のことです。
九州統一を目指す薩摩に対して、
豊臣秀吉は、はるかにしのぐ、
大軍をもって島津攻めを行います。
かなわないと思った、
島津義久は、頭を丸めて、
秀吉との和睦に応じます。
武将が坊主にするのですから、
恭順の意思を表す方法は、
これ以上は、なかったと思いますよ。
泰平寺の和睦石。
でもこのおかげで、
薩摩の地を安堵(あんど)されるのです。
もし戦になって負けたとしたら、
島津藩は歴史上から、
無くなっていたかもしれません。
当時の石が、
和睦石として泰平寺の境内に、
残されています。
泰平寺の本堂で参拝しました。
現在の泰平寺は、
高野山真言宗のお寺として、
薬師如来を御本尊としています。
御本尊の横には、
小さな大黒様の像があります。
御本尊と一緒に参拝しました。
この大黒様は、
「塩大黒天」といって、
面白い話が伝わっています。
塩大黒天が塩を持ち帰りました。
この大黒様は、
村人が塩が無くなって、
困っていた時に。
川内の対岸にある、
甑島(こしきじま)に渡り、
塩を集めて村に持ち帰りました。
人知れず行ったために、
大黒様の仕業とは誰も思いません。
後で汚れた靴でわかったそうです。
日本むかし話に取り上げられました。
それ以来、塩大黒天として、
村人は拝むようになりました。
この話は、テレビアニメの、
「日本むかし話」に取り上げられ、
放映されました。
ずいぶんと前の番組ですので、
今の若い方は、
知らないかもしれませんね。
御朱印も頂きました。
最後になりましたが、
忘れずに御朱印も頂いてきました。
高野山真言宗と聞いて、
胸が高鳴りました。
それは真言宗の御朱印は、
どこも素晴らしいからです。
泰平寺の御朱印です。
泰平寺の御朱印です。
予想通りに素晴らしいですよ。
御本尊の力強い墨字に、
寺の朱印が三つも押されています。
泰平寺のお札「天下泰平」と、
一緒に頂きました。
歴史あるお寺でした。
歴史ある医王山 泰平寺で、
参拝してきました。
境内にある和睦石も見たし、
また不思議な塩大黒天様も見て、
御朱印まで頂いてきました。
薩摩川内市にお見えになったら、
ぜひ泰平寺で参拝してみませんか。
さらに古い時代に建てられた、
国分寺跡の遺跡がありますよ。
医王山 泰平寺
鹿児島県薩摩川内市大小路48-37
電話 0996-22-4593
JR川内駅より車で約6分
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