今日は南さつま市に鎮座する、
竹屋(たかや)神社にきています。
ここは全国でも珍しい、
焼酎の神様を祀る神社なのです。
焼酎天国の鹿児島らしいですね。
それと神話にまつわる神社で、
境内には古代人の祭祀遺跡の、
磐境(いわさか)があるのですよ。
竹屋神社の場所。
竹屋神社があるのは、
鹿児島県南さつま市の、
加世田宮原と呼ばれる地区です。
加世田宮原地区は、
鹿児島市から車で約1時間程です。
宮原は市街地から少し離れて、
海が望める神秘的な台地です。
そこに竹屋神社が鎮座します。
竹屋神社の歴史
竹屋神社は以前は、
加世田郷の惣社(そうじゃ)で、
鷹屋(たかや)大明神と呼ばれていました。
竹屋神社の、
竹屋とかいて(たかや)と読むのは、
鷹屋大明神から由来なのでしょうね。
惣社とはこの地区にあった、
様々な神社をまとめて合祀した神社で、
竹屋神社は加世田で最も古い神社なのです。
境内で最も古い灯ろう
竹屋神社が古い神社を表すものに、
古い灯籠があります。
案内板によると、
元禄五年(1692年)とのことです。
ずいぶん古いものですね。
竹屋神社の社殿に参拝
参道の先に、
竹屋神社の社殿が見えます。
古い社殿は格式の高さを感じます。
竹屋神社の社殿の前に立ち、
二礼二拍手一礼にて、
ご祭神に参拝しました。
竹屋神社のご祭神
古文書では宮原の地は、
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の宮居、
笠狭宮(かささのみや)跡とされます。
木花開耶姫(このはなさくやひめ)を、
迎え、次の三皇子が生まれます。
(ホアカリノミコト)
火須勢理命
(ホスセリノミコト)
彦火火出見命・山幸彦
(ヒコホホデミノミコト)彦火火出見命の
奥様が豊玉姫命です。
(トヨタマヒメミコト)
三兄弟と豊玉姫の4柱が、
竹屋神社のご祭神として祀られています。
焼酎の神様にもなります。
この4柱は焼酎の神様としても、
祀られるようになりました。
酒造り神の娘でもあった、
木花開耶姫は、燃え盛る炎の中で、
3柱の兄弟を生んだと云われます。
炎の中で生れた3柱は、
焼酎製造に必要な蒸留工程に、
重なると見立てられます。
海神の娘である豊玉姫は、
外来の黒麹などに見立てて、
この4柱を焼酎の神様としました。
焼酎のパワースポットが誕生。
そして竹屋神社は、
焼酎神としても崇められ、
焼酎造りの方や焼酎好きな方の、
聖地になりました。
何だかこじつけ感もありますが、
竹屋神社が全国的にも珍しい、
焼酎のパワースポットの誕生を、
素直に喜ばしいと思いました。
口がデカイ狛犬がいました。
竹屋神社の狛犬が、
阿吽(あうん)の2頭いましたが、
ユーモラスな姿をしていましたよ。
どちらも身体に比べて、
開けたお口がでかいのです。
阿型の狛犬は何かをくわえています。
吽型は口を開けて歯を見せています。
どこでも吽型は口を閉じますが、
愛嬌があるので許しましょう。
磐境は古代人の聖地。
竹屋神社で見逃せないのが、
境内の奥にある大きな岩の、
磐境(いわさか)ですよ。
この磐境は、
ご祭神の彦火火出見命の、
御陵(天皇家のお墓)と伝わります。
磐境の中心にある大きな岩は、
ドルメンと呼ばれる支石墓です。
ここは古代人が、
崇めていた祭祀遺跡なのです。
今でも聖なる場所となっています。
竹屋神社は奥が深い。
竹屋神社に参拝してきました。
境内奥の磐境のドルメンを見て、
歴史の深さを感じました。
少し残念なのは、
宮司さんが居なくてご朱印が、
頂けなかったことですかね。
これからは焼酎神社として、
全国の焼酎愛好者のために、
頑張ってほしいですね。
竹屋神社(たかやじんじゃ)
鹿児島県南さつま市加世田宮原2360
問合せ 090-3197-5904(氏子の方)
駐車場 25台(大型バス1台可)
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