鹿児島県日置市の日吉町に来ています。
ここで行われるお田植え祭りの、
「せっぺとべ」を見にやってきました。
「せっぺとべ」は田んぼの中で、
若者らが飛び跳ねることで有名な、
この地方に昔から伝わる祭りです。
せっぺとべは鹿児島県日置市の日置八幡神社のお田植祭りの神事。
せっぺとべのお田植祭りは、
日置八幡神社の神事でもあるのです。
お田植祭りのクライマックスは、
やはり「せっぺとべ」です。
せっぺとべは、白装束の若者らが、
田んぼで元気よく飛び跳ねて、
豊作を祈るものです。
神社の境内につくられた田んぼで、
白装束を泥んこで染めて、
「せっぺとべ」が奉納されます。
神様が「神田」を目指します。
やがて八幡神社の神様が姿を現します。
神社の下にある神田に向かいます。
次は、神様の田んぼで神事を行います。
神様について神社を降ります。
せっぺとべは日吉町では、
年に1度の町をあげての大きな祭りです。
町では老若男女が、
一日中、このせっぺとべを楽しみます。
昔からつづくお田植祭りなのですね。
神田でも神事から始まります。
神社のそばにある、
「神田」に到着すると、
ここでも神事が行われます。
この神事も昔から続く、
この季節ならではの光景なのでしょうね。
神事の先では待ちきれない若者たちが、
田んぼに入っています。
せっぺとべが始まりました。
各集落の若者たちが田んぼに入ります。
かれらは焼酎を回し飲みしながら、
景気を付けていますので元気です。
みんなで肩を組みながら、
「せっぺとべの歌」をうたい、
泥土の中で飛び跳ねます。
「せっぺとべ」は、
精一杯跳べの意味です。
この飛び跳ねるのは、
害虫や疫病を踏みつぶすためらしい、
また足ふみ耕の名残りとも言われます。
伝統を守る姿に感心しました。
日吉町のお田植祭りでは、
子供たちの奉納踊りや、
若者達のせっぺとべを見ました。
昔からの伝統の祭りを、
いまでも町をあげて守っている事に、
感心しながら帰路につきました。
せっぺとべ開催地
鹿児島県日置市日吉町日置
問合せ 099-292-2111(日置市日吉支所)
開催日 毎年6月第1日曜日
開催場所 日置八幡神社・吉利鬼丸神社
駐車場 有
・JR伊集院駅より車で約15分
・JR伊集院駅より鹿児島交通バスで、
枕崎行きで日置郵便局前下車15分
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