鹿児島県日置市の伊集院町にある、
城山(じょうやま)公園に来ています。
公園にはフランシスコ・ザビエルが訪れた、
一宇治城(いちうじじょう)があります。
城山公園は小高い丘の上にあります。
標高は142mもありますので、
伊集院の市街地が一望できるのです。
一宇治城でフランシスコ・ザビエルが島津貴久に謁見
城山公園に来たのは、
眺望を楽しむためではありません。
本日は、歴史探訪にきたのです。
実は、城山公園はお城の跡なのです。
お城といっても中世の頃の山城です。
一宇治城(いちうじじょう)と呼ばれます。
今から800年前の鎌倉時代の頃、
初めの城主は伊集院の郡司でした。
その後、幾多の攻防がありました。
最後の城主は島津貴久です。
山城での攻防の度に、
城主が入れ替わりましたが、
最後は島津貴久(しまずたかひさ)です。
島津貴久はこの城を中心にして、
薩摩・大隅を平定して、
15代の島津家の当主になりました。
5年間は居城としましたが、
1550年に鹿児島の内城に、
移り住んだ後は廃城になりました。
島津貴久には子供がいましたが、
その中には勇猛な戦国武将となった、
島津義弘(よしひろ)の幼い姿もありました。
島津義弘は一宇治城から、
お爺さん(日新公)のいる伊作城に、
通って教えを受けていました。
フランシスコ・ザビエルと謁見。
1549年にフランシスコ・ザビエルが、
キリスト教の布教目的で、
鹿児島の稲荷川河口に上陸します。
ザビエルは、キリスト教を布教する、
許可を求めて島津貴久に謁見をします。
その場所がこの一宇治城でした。
島津貴久はキリスト教を通じて、
南蛮貿易を行い、その利益を、
得ようと考えたそうです。
一宇治城は歴史的に重要な場所。
一宇治城跡には、
島津貴久とザビエルの、
謁見の碑が建っています。
ここからキリスト教が、
日本全国に広まっていったと、
言って良いでしょう。
そんなことを考えると、
何だか歴史のロマンを、
感じてしまいました。
現在の城山公園は憩いの場所。
そんな歴史的に重要な場所ですが、
現在は、市民の憩いの場所です。
春になると、
約300本の桜の名所となり、
多くの家族連れでにぎわいます。
次に来るときは、桜の頃かなと、
思いつつ一宇治城跡のある、
城山公園を後にしました。
田舎茶屋ゆるいで昼食でした。
城山公園(一宇治城跡)
鹿児島県日置市伊集院町太田700
問合せ 099-248-9409
(日置市商工観光課)
駐車場 100台・無料
伊集院駅から車で3分
伊集院ICから車で5分
鹿児島市から車で20分
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