霧島市の妙見温泉に来ています。
と言っても妙見の温泉に、
入りにきたのではありませんよ。
前から行ってみたかったのは、
近くの山腹にある古代のクマソ族が、
住んだと云われる熊襲の穴です。
さらに熊襲の穴の壁に、
描かれたモダンアートの絵を、
見てみたかったのです。
熊襲の穴の場所
熊襲の穴があるのは、
鹿児島県霧島市の妙見温泉の、
近くにある山の山腹です。
鹿児島市からは、
九州縦貫道の溝辺ICでおりて、
鹿児島空港を過ぎて県道56号線を右折。
途中の嘉例川駅を過ぎて進むと、
国道223号線にぶつかります。
国道223を右折すると妙見温泉です。
熊襲の穴の入口
熊襲の穴は、
妙見温泉の妙見石原荘を過ぎた、
右手の山の中腹にあります。
国道223号線沿いに、
熊襲の穴の看板があります。
看板の下の坂を登ると、
熊襲の穴の駐車場がありますよ。
登山道口の鳥居
駐車場には、
熊襲の穴のモニュメントのような、
案内塔が建っています。
熊襲の穴の案内看板があり、
穴には古代のクマソ族が住んでいた、
と説明されています。
熊襲の穴は、
ここから80m登った山の中です、
登り口の鳥居が神聖な場所を示します。
熊襲の穴までは急斜面
入口の鳥居から、
熊襲の穴までは階段が続きます。
階段はつづら折りになっていて、
折れる場所には案内看板があります。
この階段はけっこう急斜面です。
少しずつ息が切れてきました。
昔のクマソ族の方も、
こんな急坂を昇り降りして、
昔の人って元気だったようですね。
熊襲の穴の入口
最後に本当に急な坂が、
待っていました。
ここの階段には手すりがあります。
坂を登り着くと、
垂直な岩の壁が現れました。
この岩の壁の前にも鳥居があり、
鳥居の下には岩の割れ目が見えます。
ここが熊襲の穴の入口でした。
照明スイッチボックスがあります
岩の割れ目から右に目をやると、
スイッチボックスがありました。
これは穴の中を照らす、
照明のスイッチボックスです。
見学者はスイッチをONにして、
帰るときはOFFにすることを、
忘れないで下さいね。
熊襲の穴に入ります
それでは照明を付けて、
熊襲の穴に入ることにします。
何だかドキドキしますね。
入口は狭くて天井も低いので、
頭を打たない様に気を付けて入りました。
熊襲の穴に入ると、
大きな空間が広がっていました。
今度は何だか広い穴に感動しました。
熊襲の穴はとても静かです
熊襲の穴の中はとても静かです。
静寂な空間が広がっています。
時々、天井から落ちる水滴の、
ポツリ、ポツリという音が、
やけに大きく響きます。
熊襲の穴は奥行きが22mで、
幅が10m、高さが6mとのことです。
奥にはさらに大きな空間が広がりますが、
危険な為に行けないようになっています。
熊襲の物語が書いてあります
熊襲の穴にある解説によると、
クマソ族の首領・川上タケルが、
住んでいたとされる場所と云われています。
そこで女装した、
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に、
殺されたと伝えられます。
熊襲の穴には、
そんな伝説が残っているのですね。
穴の壁にはモダンアート
熊襲の穴で、見たかったのが、
壁に描かれたモダンアートです。
穴の壁にあると神秘的な雰囲気が漂います。
色鮮やかなモダンアートは、
クマソ族が描いた壁画のようです。
これは1990年に、
前衛芸術家の萩原貞行氏が、
描いたモダンアートなのですよ。
古代と現代の融合です
しかしこんな古代の伝説が残る、
歴史的にも貴重な熊襲の穴に、
絵を描いてもいいですかね。
でも不思議と、
古代人が描いた壁画のようで、
違和感がありません。
熊襲の穴の見学者にも、
モダンアートは楽しそうでしたから、
まあ、良いでしょうかね。
熊襲の穴に行ってきました
今日は霧島の山中にある、
熊襲の穴を訪ねてきました。
古代人の住んだと云われる、
熊襲の穴と壁に描かれた、
モダンアートを楽しんできました。
熊襲の穴
鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4381-1
電話 0995-77-2111(妙見石原荘)
駐車場 無料
九州自動車道・溝辺ICから約20分
JR日豊本線・隼人駅より約15分
東九州自動車道・隼人西ICから約20分
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